樂水会は、専修大学日高ゼミナールの履修者(大学院において日先生の指導を受けた者を含む)である「正会員」(樂水会会則4条1号)および特に親密な関係をもつ者である「特別会員」(同条2号)によって組織されたグループです。
日義博先生をはじめとして会員相互の活躍と健康を願い、会員の相互の親睦を図ることを目的としています(会則2条)。
樂水会の名称について
樂水会という名称は、論語の雍也編に記してある「知者樂水」からとったものである。同書には、「子曰、知者樂水、仁者樂山」とある。知者は、流れてやまぬ水の姿を楽しみ、仁者は、万古不動の山の姿を楽しむという意味である。知者と仁者を比較した場合、これまでの考えでは、仁者に重きを置いた。しかし、私は、太平洋の海原を見て育ったせいか、山よりも海が好きであり、大海原を見ていると心が落ち着き、また海岸の岩と波とがおりなす風景は見ていて飽きることがない。仁者よりも知者のほうが性にあっている。論語の示すところによると、知者は、流転の世相に誤りなく身を処し、傘をさして楽しみ生きているとあり、仁者は、安心立命の境地にありて自ずから長寿を保つとある。流転の世相に誤りなく身を処していけるか否かは問題であるが、知者の持つ頭脳の流動的思考は研究者の生命である。学ぶことを始めた以上、固定観念に支配されてはならない。わがゼミナールは知者樂水でありたい。OB諸君よ、学窓を去った後も、この精神を忘れることなかれ。
<日高記>
(樂水会会報より)
(樂水会会報より)